職場環境の小さなイノベーションからお客様の満足へ
私ども遠藤製作所は1949年に創業し、私で4代目となります。
私が入社した当時は従業員は20名足らずで、いわゆる町工場でありました。
現在は国内の3拠点に加えベトナムハノイに子会社を保有するに至り、グループ全体としては300名程の従業員数となりました。
私がこの会社に入り初めて行ったのは、プラスチック製のベンチを一つ買うことから始まりました。当時の工場は暗く狭く、休憩時間は従業員が地べたに座って休憩をしている、それが当たり前の光景でした。畑違いからの転職ということもあり、工場や設備のこともよくわからなかった私は正直無力感でいっぱいでした。しかし自分のできることをやろうと決心しベンチを購入しました。従業員にベンチに座って休憩してもらいたかったからというのは勿論ですが、一般的なモラルとしても知ってもらいたかった、地べたに座り休憩するのは不当であり心象が悪いということを。
一大決心をしてベンチを買ったというのは今なら笑えますが、当時は大真面目でした。ベンチを一台買うことですら反対勢力があったくらいですから。
あとは大なり小なりそれの繰り返し、私に出来ることで従業員の皆さんの環境を整えていくことを自らの使命と考え、従業員の満足が顧客満足に繋がると信じ行動を決定してきました。
こうして、かけがえのない従業員の皆さんやお客様に支えられ今日があり、今の遠藤製作所を築き上げたのも皆様です。
これからも「最初のベンチ」のように、古い慣習や固定概念に押し負けることなく、自分の価値観を信じ小さなイノベーションを積重ね、更なる従業員満足と顧客満足を続けていく所存であります。
今後とも変わらぬご指導ご支援をお願いいたします。
代表取締役社長
遠藤 聡